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どれが有利?確定拠出年金(iDeCo)をファイナンシャルプランナーに教わった話

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引用:イデコ公式サイト

前回、神奈川県ファイナンシャルプランナーズ協同組合(KFP)主催の個人型個人型確定拠出年金(iDeCo)セミナーで基礎編についてお伝えしました。

 

基本は何?確定拠出年金(iDeCo)をファイナンシャルプランナーに教わった話

休憩をはさんで応用編の始まりです。

 

個人型確定拠出年金(iDeCo)セミナー:第2部~応用編

第2部のテーマは「応用編~上手に使いたい個人型確定拠出年金(iDeCo)での老後資金の形成」です。今回もいただいたレジュメに沿って進めます。

 

 

投資信託と元本確保型商品の違いとは?

まず、投資信託と元本確保型の商品の違いについて説明がありました。

投資信託に分類できる商品
・インデックスファンド(日経平均に連動)
・アクティブファンド(成長性のある投資と成果)
・バランスファンド(違った債券をバランスよく運用)

元本確保型に分類できる商品
・定期預金(1年・5年)
・積立保険(10年)

 

元本確保型は契約や手続きをとれば、後は放置でも安心。元本割れすることもありません。

しかし、考えなければならないことはインフレターゲットだそうです。

 

インフレターゲットは現金が減ってしまうの?

「インフレターゲットを2%にする」聞いたことがありますよね。

どういうことかというと2%のインフレになると、100万円の価値が98万円になる。物の価値が高くなるため、現金の価値が下がって損をするというわけです。

今は銀行に預金しても利息はほんのわずか。資産の目減りに備えて投資した方がよいというお話でした。

では、投資信託にはどんな種類があるのでしょうか。

 

投資信託の種類と運用商品の変遷について

 

投資信託は固定型バランスファンドと変動型バランスファンドに分類できます。

年代ごとに基本4資産から基本8資産に増え、変動型バランスファンドが登場します。

 

固定型バランスファンド(2002年~)
インデックスファンド・アクティブファンド
・国内株式・国内債券・外国株式・外国債券

 

固定型バランスファンド(2007年~)
インデックスファンド・アクティブファンド
・国内REIT・海外REIT・新興国株式・新興国債券

 

変動型バランスファンド(2012年~
リスクコントロール・ターゲットイヤー

 

2012年から始まった変動型バランスファンドが個人型個人型確定拠出年金(iDeCo)の主流商品になっています。REITとは不動産投資信託のことです。

 

固定型バランスファンドとリーマンショック

2001年当初から投資信託は順調は推移を見せていましたが、2008年のリーマンショックで大幅に下落しました。

引用:野村アセットマネジメント>マイストーリー・株25(確定拠出年金向け)

 

多くの方が1年で17%もの目減りに持ちこたえらえず、損を覚悟で売却。利息は少なくても、元金保証のある定期貯金や保険へと切り替えます。

結果論ですが、売却せずに10年長期保有していればプラスになっていました。

しかし、当時、損をしていた方はリスク商品はもうコリゴリ。絶対手を出してはいけないと感じたことでしょう。

その高すぎるリスクを回避し、値動きを抑え、コントロールする商品が望まれました。それが「リスクコントロール型バランスファンド」です。

 

リスクコントロール型バランスファンドとは

「リスクコントロール型バランスファンド」を一口で言えば、インフレ率を上回る程度の利益が期待できて、なおかつ低いリスクのファンドとなります。

 

固定型バランスファンドは、国内株式20% 国内債券50% 海外株式10% 海外債券20% に投資比率が決められています。

リスクコントロール型バランスファンドは、投資環境や市場の動きにより投資比率を変更できる特徴があります。投資比率を変更することでリスク(値下がり)を回避する商品というわけです。

 

引用:東京海上アセットマネジメント・円資産バランスファンド(毎月決算型)

 

主なリスクコントロール型バランスファンド

・野村DC運用戦略ファンド(マイルド)
・投資のソムリエ(DC年金)リスク抑制型
・DCニッセイ安定収益追求ファンド
・東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)

 

ターゲットイヤー型バランスファンドとは

ターゲットイヤー型バランスファンドとは、ターゲット・イヤー(年金受給権の年)に向けて最初は積極的に運用します。

徐々にリスクの大きい株式やREIT(不動産投資信託)の比率を引き下げていき、比較的リスクの小さい債券の比率を上げていくファンドです。

ターゲット・イヤー(年金受給権の年)に向けて安定した資産形成ができるのはうれしいですね。

 

マイターゲット2050(確定拠出年金向け)とは

他にも新しい工夫として、2050年を年ターゲットイヤー(年金受給権の年)に向けて、定期的(原則年1回)に投資割合を変更すること。

ターゲットイヤーの5年前、2045年7月に近づくにしたがってリスクの軽減を図る商品です。

元本確保型運用商品への偏りを是正する政省令を検討しているとのことでした。

 

iDeCoとNISA制度との比較

個人型確定拠出年金(iDeCo)とNISA(少額投資非課税制度)の違いを見てみましょう。

個人型確定拠出年金(iDeCo)

【商品】投資信託 定期預金 保険
【購入手数料】ほとんどかからない
【信託報酬】0.2%~0.6%
【税制優遇】運用益非課税 受取時も優遇
【商品売買】いつでも可能
【途中引出】原則60歳まで不可

 

NISA(少額投資非課税制度)

【商品】投資信託 上場株式 ETF
【購入手数料】購入代金の1%~3%程度
【信託報酬】0.6%~1.0%
【税制優遇】運用益非課税
【商品売買】いつでも可能だが、非課税枠は復活しない
【途中引出】制限はないが、再投資できない

同じような制度ですが、一長一短があり目的に合わせて検討した方がよさそうです。

 

個人型確定拠出年金(iDeCo)への加入方法

個人型確定拠出年金(iDeCo)に加入する目的として、以下のことが考えられます。

1・老後の資産形成
(60歳までにいくら貯めるか)

2・所得控除
(控除の恩恵を受け限度額まで貯めたい)

3・投資の練習
(販売手数料や商品入替を検討して体験)

 

商品購入時の注意点

続いて、商品購入時の注意点は以下になります。

1・老後の資産形成
目標額までの必要利回りが来たできる
一時的な値下がりにどれだけ耐えらえるか

2・所得控除
元本確定型あるいは比較的値動きの少ない商品はどれか

3・投資の練習
投資の基本は長期投資、積立投資、分散投資
投資対象が広くREITや新興国に投資する商品
投資戦略により運用指標を上回る収益が期待できる商品

 

運営管理機関を選び方

商品の運営管理機関は200社ほど。そのうち半分は個人型確定拠出年金(iDeCo)を扱っています。

この中から、いかの自分にあった運営管理機関を探し出すか。悩みますよね。方法は4つ考えられます。

個人型確定拠出年金(iDeCo)関連サイトで判断
関連サイトはたくさんありますが、専門家の立場から見れば、間違いばかりでおすすめできないそうです。

そのなかでも、変動型バランスファンドだけ見るのであれば「イデコナビ」というサイトは合格とのことでした。

個人型確定拠出年金(iDeCo)関連本で判断
書籍に関しては、参考にしてはいけないと断言されてました。情報が古かったり、著者が素人ファイナンシャルプランナーの可能性があるそうです。

金融機関主催セミナーに参加
一概に比較できないが、自社の取り扱い商品への勧誘や誘導があり、セミナーを開催していな機関もあるとのことです。

 

運営管理機関の注意点

運営管理機関の候補が決まったら、さらに検討を重ねていきます。

扱っている運用商品の充実度
投資方針が自分の意図が合っているか
運用管理手数料は適切か(固定:年0.3%以内 変動:年1.0%以内)

加入者へのサービス体制
コールセンターの営業時間はどうか
WEBサービスの充実度(シュミレーション、プランニングなど)

年金の受取方法
一時金の組み合わせがあるか(高額退職金がある場合に有利)

口座管理手数料
年間数千円の違いより運用管理手数料(信託報酬)0.1%の違いが大きい

 

加入の流れと手順

加入までのおおまかな流れです。注意点として会社員の場合、事業主証明書に社印が必要です。事前に確認した方がよいそうです。

1・資料請求(インターネット フリーダイヤル)
2・申込書作成・送付
3・書類審査(運営管理機関→国民年金基金連合会)約2か月
4・加入通知送付(ID パスワード)

 

加入後にすべきこと

定期的に運営管理機関から運用報告書が届きます。また運営管理機関のWEBサイトやコールセンターでも確認ができます。

運用商品を変更する場合、掛け金配分変更、商品預替変更ができます。

 

iDeCoへの落とし穴・最終利益の考え方

ここが重要なポイントです。

運営管理機関を選ぶ際に「口座管理手数料・無料」でお得です!ここにしましょうと言っているWEBサイトや書籍、素人ファイナンシャルプランナーの情報はおすすめできないとのこと。

見るべきところは「口座管理手数料」ではなく信託報酬だそうです。

 

例として、
会社A「口座管理手数料・年2000円、信託報酬・年0.72%
会社B「口座管理手数料・年4440円、信託報酬・年0.2376%

2つの会社、どちらかを選択する場合、会社Bを選ぶべきとのことでした。

 

なぜなら、購入金額200万円で1万円の信託報酬の差額が発生する。そうなると「口座管理手数料の差額年2000円」は考えなくてもよいくらいだからです。

このアドバイスは資産運用の専門家ファイナンシャルプランナーならではの視点です。

これだけでもセミナーに参加した価値がありました。

 

個人型確定拠出年金(iDeCo)に加入する際は、目先の「口座管理手数料・無料」に惑わされることなく、最終的な利益で判断しようと思いました。

 

FPがおすすめする運用会社と運用商品とは

運用会社

野村アセットマネジメント
三井住友トラスト・アセットマネジメント
ニッセイ・アセットマネジメント
日興アセットマネジメント
・三菱UFJ国際投信

 

運用商品 アクティブ

■リスクコントロール
野村DC運用戦略ファンド(マイルド)
■株式
DC日本株式インデックス・オープンS
野村DC・JP日経400ファンド
DCニッセイ外国株式インデックス
インデックスファンド海外株式ヘッジあり

 

運用商品 パッシブ

■株式
三菱UFJDC新興国インデックスファンド
■債券
インデックスファンド海外債券ヘッジあり
野村外国債券インデックスファンド
DC新興国債券インデックスファンド
■REIT
DCニッセイJ-REITインデックスファンドA
野村世界REITインデックスファンド

たくさんある運営管理機関や商品がありますが、参考までにと示されました。

 

個人型確定拠出年金(iDeCo)セミナーまとめ

基礎編から応用編へとセミナーに参加して個人型確定拠出年金についておおまかな知識(iDeCo)を学びました。

 

重要なポイント 繰り返します。加入時に見るべきところは

「口座管理手数料」ではない信託報酬です。

 

購入金額が増えるとともに信託報酬も増額します。注意してください。

 

今後、個人型確定拠出年金(iDeCo)に加入するかどうかは、私は60歳が近いこともあり、どのくらいメリットがあるのか判断できません。正直なところ迷います。

また、加入を決めたとしても、商品選びはなかなか難しいと感じました。

 

やはり、個人型確定拠出年金(iDeCo)以外の資産運用も含めて、一度、専門家のファイナンシャルプランナーに相談し、安心した老後を迎える準備をしようと思いました。

 

 

個人型確定拠出年金(iDeCo)セミナー応用編の講師

今回参加した個人型確定拠出年金(iDeCo)セミナーは、神奈川県ファイナンシャルプランナーズ協同組合(KFP)が主催しました。

 

 

応用編の講師は加藤啓文さん

【履歴】大手資産運用会社 大手企業年金基金 合弁による資産運用会社【得意分野】年金、資産運用、ライフプラン、住宅ローン【外部での主な活動歴】資産運用セミナー、確定拠出年金セミナー、相談員【主な保有資格】1級FP技能士、CFP、1級DCプランナー、日本証券アナリスト協会検定会員【趣味&自己PR】スカッシュ・寺社仏閣巡り・海外個人旅行
【ホームページ】FP横浜オフィス加藤    引用:神奈川県KFP協同組合

 




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