自分でもわかるくらい口臭が強くなり、特に寝起きの口の匂いや粘着きがひどくなりました。あきらかに歯周病です。
仕事柄、人様とお話しすることが多い職業なので、ミンティアを食べてその場しのぎをしていますが、さぞご迷惑をおかけしていることでしょう。誠に申し訳ありません。
まるで他人事と思っていた歯周病ですが、ふと気がついた時には取り返しのつかないことになっていました。
加齢とともに歯周病で悩んでいる方は多いと思います。かくいう私も同じです。
治療は現在進行形ですが、同じ悩みをもつ方のお役に立てれば幸いです。
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歯医者選びは難しい 慎重に検討しよう
歯周病を放置していてはまずいと重い腰を上げたのはいいけれど、転居して2年目の夏。土地勘もなく、知人もいません。
さて、どうやって腕の良い歯医者を見つけたらよいでしょう。
ネットを検索すると近隣だけでも歯科クリニックや歯科医院乱立しています。多すぎて、かえってどこがよいのか判断がつきません。皆さん、どうやって見つけているんでしょうか。やはり最後は口コミが頼りですよね。
口コミもステマという話もありますが、仕方がありません。良い評価がついているA歯科クリニックを選び予約を入れました。
当日「どんな治療をしたいか」問われました。
「歯石をとって歯周病対策をしたい」と先生に伝えると、レントゲンをとって歯の磨き方をレクチャーされて終了。時間にして15分ほど。
「ええ?・・・それだけ?・・・歯石は?」
何度も通院したくありません。できればチャッチャッと終わらせたい。でも強く言うことができません。
あとで調べるとこのクリニック、1人15分しか時間をかけない回転数で稼ぐタイプの歯医者だとわかりました。
歯医者も商売ですから理解しますが、ハズレだなと感じたので2回目の予約はキャンセル。
その日のうちに別の歯科医院へ予約の電話を入れました。
先生との相性もあります。
何か違うと感じたら、サッサと別の歯医者を探した方が気が楽です。
初診料金は二重になりますが、歯医者の腕はピンキリなので割り切った方がよいと思いました。
歯医者選びはあみだくじみたいなものですね。
歯科医院を決めた6つのポイント
1か所目の歯科クリニックの先生は50代でした。
2か所目の歯科医院は30代。院内も比較的新しい。選んだ決め手は6つです。
選んだポイント
1.家から近い
2.清潔感がある外観
3.患者さんが多い(いつも混んでる)
4.歯周病治療ができる
5.土日営業している
6.平日は7時まで営業している
この中で「患者さんが多い」を重視しました。評判がよいから患者さんが多いってことだろうと思いまして。
予約日に伺うと、問診票作成のためタブレットを渡されました。けっこう細かく入力したので15分くらいかかったでしょうか。保険内での治療を希望。
若い先生だけに最新の保険外インプラント治療も得意そうですが、高額治療は遠慮しました。
歯周病治療の流れ
ネットで調べると歯周病治療の流れは、どれも同じ手順です。
歯周病 治療の流れ
1.歯周ポケットの検査を行う
2.歯や冠部のスケーリングを行う
3.一カ月後に歯周ポケットが改善しているか再検査
4.歯の奥にある歯石を除去する(ここが問題)
保険適用の処置が決められているのかもしれません。
レントゲンと表面の歯石取り
初日、レントゲン撮影をして、先生より今後の治療の流れの説明を受けました。
歯茎の奥にある汚れ・バイ菌は歯茎を切る処置をした方がよいとのこと。
この時はピンときていませんでしたが、のちのち恐ろしい目にあうとは知るよしもありません。
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【フラップ手術体験談】歯茎を切開!歯周病治療で顏がはれた悲惨な話
前回、抜歯より楽だろうと思い、歯茎を切開して汚れ・バイ菌を取り除く歯周病の外科的治療「フラップ手術」を受ける決心をお伝えしました。 前回までの流れがこちら >【歯周病治療】スケーリング体 ...
まずは、表面の歯石取り。軽度の虫歯もあるため、歯周病治療は後回し。
本格的な歯周病治療は3回目の通院から始まりました。
歯周ポケットの検査
引用:Amazon
通院3回目で歯周ポケットの深さを検査しました。
「プローブ」という先の尖ったメモリのついた器具を使います。
これを1本の歯と歯茎のすき間に複数ヶ所差して、深さが何ミリなのかを見ていきます。
健康な歯周ポケットは2~3ミリとのこと。私の場合、6~8ミリの部分も多々あり、歯のぐらつきや歯茎下がりもあります。
歯茎が弱っていれば出血もするし、この検査ばかりは何度やっても慣れることがありません。
激痛ことありませんが、チクチクしてなんとも気持ちが悪かったです。麻酔はしませんでした。
モニターに結果が出ます。この画像はわたしの歯の様子。赤い部分が深いところ。上下左右、奥の歯が深いですね。
出血点も多く、もっと早く治療すればよかったと後悔しました。
1回目はここまで。次回、1週間後にスケーリング・ルートプレーニングです。
スケーリングとルートプレーニングの違い
引用:youtube:ダイジェスト版 SRPのArt&Science Technical Basic編
スケーリングは歯茎の中にスケーラーと呼ばれる器具を入れて汚れ・バイ菌をこそぎ取っていく治療です。
深い歯周ポケットが多いので、1週間おきに3回に分けて行うことになりました。
「スケーリング」とセットになっている用語で「ルートプレーニング」があります。
まずは意味の違いを簡単にお伝えします。
スケーリング
針のような「スケーラ」と呼ばれる金具を使って、歯肉縁上下の歯面からプラークや歯石を除去すること。
ルートプレーニング
スケーリングで汚れをとったあと、歯を硬くなめらかな面に仕上げること。
スケーリング・ルートプレーニング体験談
引用:youtube:ダイジェスト版 SRPのArt&Science Technical Advance編
スケーリング・ルートプレーニングの時、麻酔なしで施術しました。
1本づつ処置しますので、けっこうな時間かかります。歯科衛生士さんは「痛かったら言ってください」と心づかいされます。
痛みはないのですが、耳に近いのでガリっガリっ、カリカリカリカリと作業の音が響きます。
たまに「うーむ・・・」とつぶやかれますと、随分汚れているんだろうなぁと申し訳なく思ったりもしました。
歯みがきではとれないたくさんの汚れ・バイ菌がとれました。血がついてますので、画像は小さくしておきますね。
歯は平面ではありません。歯茎の中に器具を入れて汚れ・バイ菌を取り除くには、考えていた以上に熟練技が必要です。
今回担当してくださった歯科衛生士さんは若い方ですが、できる限り丁寧にスケーリングしてくださったと思います。
3回目で一通り手の届く部分の掃除が終わりました。
1か月後、歯周ポケットの再検査
引用: 全国健康保険協会東京支部
スケーリングから1か月後、再検査でどのくらい改善しているか確認します。あのチクチクを再び体験しなくてはなりません。
結果、残念ながら歯周ポケットの深さはさほど改善しませんでした。そのため、歯科医師より次の治療「フラップ手術」を提案されました。
この「フラップ手術」が歯茎を切開し汚れをかき出す外科的治療にあたります。
歯科医師は気軽にすすめますが、わたしにとっては大問題。歯茎を切開するなんて気乗りしません。むしろ考えられないくらい。
一応次回の予約を入れましたが、不安で仕方ありません。
「途中で気が変わったら連絡してください」と言われて少し緊張がほぐれた気がしました。
フラップ手術は抜歯よりも楽?
歯茎を切る外科的手術。聞いただけで肌が粟立ちサワサワします。
ヤフー知恵袋などの掲示板を見ても、フラップ手術前の心配、手術後の悩みが多く投稿されています。
皆さんの不安な気持ちはよくわかります。いつまでもぞっとしていられませんので、フラップ手術とはどういうものか調べました。
フラップ手術とは
中等度以上の進行した歯周病に対して行う外科処置。
歯茎を切開し、根に付いるプラーク(歯垢)や歯石を目視で除去すること。
引用: 全国健康保険協会東京支部
簡単に言えば、このような流れの手術です。
ポイント
1.歯茎を切る
2.めくって汚れをとる
3.歯茎を被せて縫う
歯茎を切るのか。おおぉ・・・と思いつつ
「いやいや、ちょっと待って。切ってめくって言うけれど、抜歯するよりは楽なんじゃない?」と思いました。
数年前、歯茎が膿んで骨が溶けるくらい放置していたことがありました。
救いようのない2本を抜歯した時は本当に大変だったです。歯を抜くことに比べれば、歯茎を切るくらい何とかなるんじゃないだろうか?
もともとあまり深く考えない(考えられない)性格が功を奏したのか災いしたのか。
そんな風に考えて、まずは初フラップ手術にGOサインを出したのでした。
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>>【フラップ手術体験談】歯茎を切開!歯周病治療で顏がはれた悲惨な話